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ブログ 10 SEP

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2017年 9月 10日

今季のテーマ  雑 - ざふ -

 ノリタケの創造性の軌跡は、装飾を前面に打ち出したものに端を発し、次いで装飾と実用とのバランスが図られ、漸次、用の器へと移行していきます。このシュガーポットは、装飾と実用との調和の追求された時期のもの。磁器の食器に求められる清潔さが白い無地で表され、華やぎや色香を添える装飾は全体の1/4から1/5の面積に抑えられています。豪奢を披瀝するのではなく、日々の暮らしの中、いつも傍らに置いて楽しめるものを目指しているのが分かります。しかし単純化などではなく、繊細な中間色、落ち着いた金彩、細密な手仕事の盛上げとビーディング、そして、何と言っても余白と装飾との絶妙な案配など、手の込んだ仕事です。大戦や大恐慌を挟んで、人々の生活も価値観も変わりました。その中にあって、世界の人々に、美しいものを愛でるという豊かさを決して失わせなかったノリタケの姿勢には、敬服すること頻(しき)りです。

商品番号 1402  葡萄蔓文シュガーポット    高さ 11.0 cm  口径 9.0 cm

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